軍幕に最高で最強な薪ストーブ [俺のかまど]

俺のかまど キャンプ

これまたちょっと前のお話…。くそ暑い夏に、薪ストーブを買ってしまいました…。嫁と子供が帰省中。気兼ねなくポチっ!そう、この機会をずっと待ち望んでいたのだwww

薪ストーブを選ぶにあたり、かなり色々と調べ、検討した結果… モキ製作所の小さい薪ストーブ、俺のかまどをチョイス!

薪ストーブを選ぶ際のポイントをご紹介しながら、なぜ俺のかまどを選ぶに至ったか、お話したいと思います。

選ぶ際の大切なポイント

ポイント1:鉄 or ステンレス

以前コッヘルの選び方でもちょっと書きましたが、鉄は熱伝導率、蓄熱量ともに非常に高い金属です。錆びやすいのが欠点。

ステンレスは、熱伝導率が低いですが、蓄熱量は非常に高いという性質があります。そしてメリットは錆びに強い。(錆びる時は錆びますが)

薪ストーブにて注目したい点は、蓄熱量の他に放射率

鉄は蓄熱量放射率が非常に高く、バンバン表面から熱が放射されます。しかし、ステンレスの放射率が非常に低く、熱が放射されません。暖をとる目的でみると、熱が放射しないので効率が悪い。

よくガラス窓が側面などについている薪ストーブがありますが、素材がステンレスなら窓付きを選んだら幸せになれます。ガラスは鉄並みに放射率が良いので、炎の揺らぎが見られるというメリットだけじゃなく、心も体も暖かくなれます。笑

薪ストーブのレビューで見かけるのが薄い板で作られた薪ストーブの穴あき(鉄)や歪み(ステンレス)。できるだけ厚い板で作られたストーブを購入することをオススメします。

ポイント2:ドラフト効果

薪ストーブのドラフト効果は、煙突の径、長さ、煙突内の平均温度と外気温の差が関係します。

径は太いほうが、長さは長いほうが、煙突内の平均温度が高いほうが、ドラフト効果が高くなります。

Wikiに計算式があったので算出してみると、下記のような効果が。

60mm径→100mm径にすると、ドラフト効果(給気速度)が約2.7倍up

煙突の長さを1m→2mにするとドラフト効果(給気速度)が約1.4倍up

外気温が0℃の場合、煙突内の平均温度が100℃高いとドラフト効果が約1.1倍up

テント外の煙突は外気で冷やされるので、ドラフト効果が弱くなります。キャンプ用の薪ストーブでの必要性はクエスチョンマークですが(煙突が短いので)、家庭用の薪ストーブでは煙突内の平均温度を保つため、外気に晒されるような部分は二重断熱を施すようです。

ポイント3:燃焼室の大きさ

当たり前の話ですが、大きければ温かい、でも沢山燃料を食う。小さければあまり暖かくない、でも燃料をあまり食わない。車で喩えるならエンジンの排気量のようなもんです。ついでに給気窓=アクセル、煙突=マフラーみたいな感じと言えます。

俺のかまどを選んだ理由

薪ストーブの使用用途や使用環境で、どのストーブを選ぶかが結構変わってくると思います。

わたしの場合、

  • ある程度コンパクトなもの。
  • 長く大切に使っていきたいと思わせるもの。
  • 機能性が良いもの。

の3点がポイントでした。

候補にあがった薪ストーブが以下になります。

  • Winnerwell Nomad View M スペシャルパッケージ
  • ホリデーロード Fbストーブ Neo
  • Sho’s easy neo
  • 新保製作所 チョッパー
  • モキ製作所 俺のかまど

ざっくりプロコンをまとめたものが下記になります。

商品名イケてる点イケてない点
Nomad View M
  • ガラス窓付き
  • サイズ感◎
  • 便利機能満載
  • お買い得感◎
  • 歪みが生じるレビューあり
  • ステンレスの焼き色が好みでない
Fbストーブ Neo
  • ガラス窓付き
  • サポートが厚い
  • 会社の姿勢が素敵
  • フルサイズの薪が使える
  • ちょっと長すぎる
  • ステンレスの焼き色が好みでない
easy neo
  • コンパクトに折り畳める
  • ガラス窓付き
  • サイズ感◎
  • 歪みが生じるというレビューあり
  • ステンレスの焼き色が好みでない
チョッパー
  • 3面ガラス窓付き
  • サイズ感◎
  • 鉄板の厚みが0.8mm
  • 錆びる:要メンテ
俺のかまど
  • 特許取得:三次燃焼 茂木プレート
  • 鉄板の厚みが1.6mm
  • 煙突100mm
  • ご飯が炊ける羽釜付き
  • ガラス窓無し
  • 燃焼室が小さい
  • 錆びる:要メンテ

Nomadはサイズ的にも◎、便利機能が満載で◎、そして価格もかなりお得感のある設定で、コスパ最強かと。最後の最後まで悩みました。でも重い…。

Fbストーブも、かなり設計にこだわっている、且つ売りっぱなしでないサポートの厚さが魅力(会社としての姿勢が素晴らしい)。薪の長さがフルサイズでも行けちゃう利便性が魅力的なポイントですが、ちょっとあの細くて長いデザインがどうも好きになれず、選択肢から外しました。

easy neoの魅力は、折りたたんでコンパクトに収納できる点。しかしながら、折りたたむ→煤だらけで手が汚れる→結果、面倒くさくなり折り畳まずに収納…というユーザーの方の声があり、なるほどなぁと。あと、歪みに関してちらほらレビューが見受けられたので、却下。

鉄製のチョッパー、3面窓付き、最大37cmの薪OK、そして安い!しかし、鉄板の厚みが0.8mmしかない。旧型チョッパーを数年使っている方曰く、数年おきに買い替えパターンらしいので却下。

俺のかまどは、上記の4つと比べると、燃焼室が小さい=短い薪しか入れられない、錆びやすい鉄、ガラス窓なし、小さいくせに値段が高い…。普通なら選ばないと思います。

NomadとFbストーブは優等生的な感じに対し、俺のかまどは糞ガキ…しかし、こういう手のかかる子、好きなんです…(´∀`*)ウフフ

じゃなくて!俺のかまどを選んだ一番の理由は、他のストーブにはない、茂木プレート!

モキ製作所は、茂木プレートと呼ばれる二次燃焼の上をいく三次燃焼を起こすプレートで特許を取得していて、そのプレートのおかげで燃焼効率が素晴らしいとのこと。=高温燃焼するので、無煙。無煙ってことは、庭でもガンガン使える!

糞ガキなのに、出来る子やー!笑

勝手な推測ですが、茂木プレートの三次燃焼を促すために、ちっちゃなボディーに敢えて100mmという径の煙突をつけちゃってるんだと思います。細い径だと、三次燃焼の効果が最大限発揮できないんだろうなぁと。ドラフト効果が薄れるので。

あと、やっぱりいいなと思ったのは、厚い鉄板で作られた頑丈なボディー。ちゃんとメンテすれば長く使える!鉄を育てるという行為を面倒と思うか、それも楽しみのひとつと思うかは、あなた次第!m9(`・ω・´)ドーン!!

俺のかまどは、マメな人向けだと思います。薪を短く切ったり、錆のメンテしたり、面倒なことを楽しめるなら、良き相棒になれるに違いない!

個人的にオマケでついてくる羽釜は、あってもなくてもいいかなぁ。飯盒や鍋でも美味しく炊けるので。羽釜オプションにして、その分お安くしてほしぃ…。笑

薪を入れる窓は、耐熱ガラスに交換しようと思えば交換できます。でも、ずっと開けっ放しになりそうなので、このままで。付けるなら、側面に付けたい…。

実戦投入前に買ったもの・やったこと

別途購入したアイテムがこちら。

  • 100mm ステンレス 煙突(半管)
  • 100mm用煙突トップ
  • ダンパー
  • 薪ストーブ温度計
  • 煙突ガード
  • COチェッカー
  • 収納用バッグ
  • 煙突ガード用部品

デフォルトの煙突だけだと足りないので、追加で半管3本追加しました。スパークアレスター的な用途で煙突トップも。

あと、排気のコントロールをすることで、燃費向上につながると思いダンパーを取り付けました。効率良く燃やしたいので、マグネット式の薪ストーブ温度計も用意。

一酸化炭素中毒で死にたくないので、安いCOチェッカーも購入。テント内での使用は自己責任で!隙間風が入ってくる軍幕ですが、何があるかわからないので万全の対策を。

収納バッグは、ロスコの小さいパラシュートバッグ。煙突など全部一纏めにして入れられます。

錆対策として、耐熱塗装を施しました。引き締まった感じに♥

天蓋を外すと、ここから長い薪を入れることも可能。↓

羽釜をセットするとこんな感じ。↓

これが他の薪ストーブにはない、茂木プレート。

煙突ガードは自作します。(ずっと仕事が忙しすぎて手つかず…)パーツは購入したので、完成したらup予定。

これからキャンプに最適なシーズン。まずは週末に庭でお試ししてから実戦投入したいと思います。

[追記]

煙突ガードつくりますた。

煙突を繋げてないから分かりにくいかな…。

ミニマムな高さにしてみました。長いやつって、幕に当たらない部分がほとんどなんで、こんなんでいいかなと。

コンパクトにすることで、全部パラシュートバッグに収納できました。( ˘ ³˘)♥

 実際に使ってみて

ドラフト効果凄すぎて草。そして、茂木プレートの3次燃焼すげwww

炎が吸い込まれます。

新しい薪を投入しても、ちまちま待たなくてよい!

広葉樹って火付きが悪いですが、ストレスなく運用できました。

燃やし始め、薪を追加投入した時は煙が出ます。しかし、ちょっとしたら無煙になります。この点も優秀。

十分、火がまわってダンパーを閉じれば、ゆっくり燃えてくれます。

天板の穴で肉を焼くのも便利。薪の量を少なめにして運転すると、ローストができます。厚み5cm以上のラム肉を1時間近くかけてじっくりローストしたら、絶品でした。

氷点下での使用感を最後にお伝えして終わります。軍幕なので隙間風ボーボーというコンディションで…ということはお含みおきください。

東ドイツ軍ポンチョテント8枚使用時(コット2つ+チェアも2つ+荷物も置けるくらいのスペース)が限界かな〜と。薄着でヌクヌクにはなりません。もちろんあるのとないのでは大違いですが。

ポンチョテント4枚使用時(パップテントサイズ)だと、このサイズ感が非常に良いです。とてもあたたかく過ごせますが、それでも隙間風が入ってくるので、薄着で〜にはなりません。スカート付きのテント、隙間風ゼロなテントでしたら、薄着でいけると思います。

個人的には無骨で、気兼ねなく使えるサイズ感(庭キャンでも遊べる)、そして何よりも熱で変形しない・壊れないタフボディーが最高です。鉄は偉大なり。

[追記:2023]

耐熱塗装をしていても数年すると錆が浮いてきます。これを味ととれる人はそのままでもカッコいいですし、ヤスリや真鍮ブラシで取ってしまって、再塗装するのもアリです。わたしは錆も味だと思って、そのまま使っています。あまりにひどくなったら、再塗装する予定です。

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